隙だらけ 好きだらけ日記~映像 写真 文学 そして風景~

そもそも期待も何もしていないので、わざわざブログに書くまでもないが、メディアを使った暴力なので、許しがたいと思い、書くことにする。何についてか。先日の「日の丸・君が代起立斉唱をめぐる、最高裁判決」のニュースについてである。私の勤務する大学では、2週間分の地デジの番組が、すべて収録されている。その世界では有名な、「スパイダー」という装置だ。それを使えば、キーワード検索で、それぞれのテレビ局が、どんなニュースを放送していたか、一字一句確認することが可能だ。

これまで、震災や、原発事故のような、突発的な出来事については、事前に、すべてのテレビ局の番組を録画することなど不可能だった。それが、「スパイダー」のおかげで、事前の録画予約が不要となった。先日、小田桐誠さんが、『NHK一人勝ちの功罪』という新書を出版された。そのなかで、各局の原発事故報道の克明な検証をしておられたが、それができたのも、「スパイダー」によるところが大きい。ニュースは一過性で、詳細な比較などできない、などというのは過去のことになった。それぞれの局の、取り上げ方の違いや、キャスターの力量や、失言、放言、不勉強などが、全部検証されるのだ。いいかげんなコメントなど、恐ろしくてできないと考えるのが、正常な感覚の放送人というものだ。

しかし、そんなことはお構いなく、毎日毎日、不勉強と傲慢さをさらし続け、裸の王様状態に気づかない2人のキャスターがいる。フジテレビの安藤優子と木村太郎のコンビだ。特に、冒頭に書いた、「日の丸・君が代起立」のニュースにおける2人のコメントは、異常だった。まず安藤がこう言う。「不起立の回数が問題じゃないですよね・・・」。この言葉の表す意味は、こうだ。起立しない教師が、その違反回数によって、ペナルティーが重くなるということでは生ぬるい。1回でもきちんと処罰すべきなのだ。そもそも、問題教師の存在が問題なのだ。そう言っているとしか、見えない。つまり、最高裁の判断は手ぬるいと、彼女は言う。厳罰主義、「問題教師排除」という態度が見え見えなのだ。何度も、そうした行動をとることの痛みなど、たぶん彼女は、想像だにできないのだろう。さすが、フジ・サンケイグループの看板だけのことはある。

一方、木村太郎は、齢を重ねるにつれて、ますます変なおじさんになってきている。その昔、日航機123便が、御巣鷹山に墜落した際、当時のNC9で、まず報道すべきは、乗客名簿だと叫んだ、冷静な判断力は、もはや消え失せ、ただの狭量で、奇妙な国際人にすぎない。彼は、アメリカ国旗のことを引き合いに出し、こういう。「アメリカでは、国旗を縦にするか、横にするかも大問題だ。小さい時から、そうしたしつけをするのが当たり前だ。」自民党のタカ派議員もそこまでは言わないことを、ぽろっと口にする。

ニュースというのは、まず起きたことを正確に伝えることが何より大切だ。フジテレビで言えば、最高裁判決を、「不起立の教師に戒告するのは、合憲だ」ということに力点を置いて伝えた。しかし、判決文を、きちんと読めば、そこに力点がないことは明らかだ。最高裁は、戒告以上、つまり減給や、停職などは、明らかに行き過ぎだと言っているのだ。そんなことも正確に伝えられないのは、ニュースではなく、ただのプロパガンダ機関だ。しかも、それに2人のキャスターは、悪乗りしたコメントを垂れ流す。これが暴力でなくてなんだろう。一刻も早い、退場を求めたい。十分、法外なお金をもらったのだから、もういいではないか。

フジテレビは プロパガンダか

厚顔無恥とは 2人にふさわしい形容詞だ