隙だらけ 好きだらけ日記~映像 写真 文学 そして風景~

NPO法人・アジアチャイルドサポートの会員になった。武蔵大学の学生たちも、いろんなボランティア活動をしているが、去年卒業した竹中翔太くんは、カンボジアの子どもたちのサポートに、現地を何度も訪れていた。

きのう読んだ本は、アジアチャイルドサポートの代表理事・池間哲郎さんが書いた『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』(現代書林)だ。池間さんは沖縄で、映像制作の会社を経営しながら、アジアの子どもたちのサポートを20年にわたって続けてきた。ウランバートルのマンホール・チルドレン、ネパールのHIVの患者、ミャンマーのハンセン病のひとたち、フィリピンのスモーキーマウンテン・・・。現地のニーズを見極め、当事者が救われるための具体的なアクションを見つけ、持続的な支援を続ける。その覚悟に頭がさがる。

池間さんは、この20年、妻を難病で亡くし、長男を突然死で亡くした。そのたびに、身内も助けられないのに、いったい自分は何をやっているのか、と絶望の淵に立たされた。海外ボランティアについて、小中学校での出前授業を頼まれることも多いが、それも、最初の3年は、子どもたちの反応はいまひとつで、何も聞いてもらえないことさえあった。

しかし、それでも池間さんは、あきらめなかった。子どもたちが騒ぐと、厳しく叱り、マイクをたたきつけることもあった。ただならぬ空気に、子どもたちは、池間さんの「本気」に気付いたのだ。講演は、毎回真剣勝負。前日に、何を話そうかを予行演習して、徹夜してしまうこともあると言う。

本では、池間さんのボランティア論が、的確に書かれている。その1、1対99の法則。講演でどれほど拍手が起きたとしても、実際にお金を出してくれるのは、100人のなかで1人しかいない。逆に言えば、100人のうち、ひとりはいるということでもある。その2、お金を集めることの大変さ。その3、現地の監視・監査の大切さ。その4、説明責任の重要性、その5、誹謗中傷に耐える心。どれも大変重要なことだと思う。

池間さんは言う。威力を発揮するのは、語りのちから、そして映像や写真だ。こうしたことは、メディアについて教え、自身もそれに携わる私にとっても、大きな勇気につながる言葉だ。池間さんは、1954年生まれ。私と同い年だ。会員になった今、ぜびご本人にお目にかかってみたい。

子どもたちへのリスペクトが 行動の原動力だ